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#177「同じ職場にいるだけでは仲間になれない。人類学からひもとく、他者と働く」(ゲスト:人類学者・磯野真穂)

· 39 min · S9 E177

Episode #177「同じ職場にいるだけでは仲間になれない。人類学からひもとく、他者と働く」(ゲスト:人類学者・磯野真穂)

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◆#177「同じ職場にいるだけでは仲間になれない。人類学からひもとく、他者と働く」(ゲスト:人類学者・磯野真穂)概要

#177のゲストは、人類学者の磯野真穂さん。AIと働くことが当たり前になりつつある今、あらためて「他者と働く」ことの意味を考えます。誰かがいるから心強い。けれど、誰かがいるから面倒なことも増える。そんな働く人同士の関係を、人類学の視点からひもときます。

そもそも、私たちは何をもって相手を「仲間」と感じるのでしょうか。同じ場所で苦楽を共にすることが大切なら、満員電車の乗客同士にも仲間意識が芽生えていいはず。しかし、実際はそうではありません。一方で、バラバラだったクラスが、おそろいのTシャツを着た途端にまとまることも。共通の目標やシンボル、共に囲む食卓。人がつながる仕組みをたどると、親密さがどのように生まれるのかがぼんやりと見えてきます。

仕事のやりやすさも単なる相性の問題だけでは片づけられません。磯野さんはかつて、長年支えてくれたパートナーから「もう一緒にできない」と告げられた経験から、依頼のあり方を大きく直したといいます。「曖昧に投げない」「突然、短納期で頼まない」。自分のペースを押し付けるのではなく、相手にとっての働きやすさを模索する。「この人と働き続けたい」という思いが、自らのスタイルを変えるきっかけになりました。

番組終盤では、メールの「……」や言い回しをめぐって、堀井さんと磯野さんの感覚が真っ二つに分かれる場面も。「添付がありません」と直球で伝えるか、「添付が見当たらないようです」と和らげるか。一方の気遣いが、もう一方には察する負担になることもあります。それでも、その言葉を選んだ理由を対話してみると、相手なりの配慮が見えてきます。

感覚の違いを知ったからといって、すぐに意見が一致するわけではありません。しかし違いを理解することで、伝え方や進め方を歩み寄らせる余地が生まれます。価値観が同じ人と心地よく働くことも、異なる人と折り合いをつけていくことも。「他者と働く」とは、共に気持ちよく仕事ができる関係を、手探りでつくり続けていくことなのかもしれません。

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◆タイムライン

(00:00) オープニング

(02:09) 磯野真穂さん登場

(04:32) 人類学者は、何を研究する?

(06:38) 同じ場所にいるだけでは仲間になれない?

(14:32) 一緒にご飯を食べることで生まれる絆と、その裏側

(18:09) 仕事のしやすさは相性で決まる?

(22:56) 「この人と働き続けたい」から、仕事の頼み方を変えた

(28:53) 気遣いか、察する負担か。三点リーダー会話の是非

(33:02) 「添付が見当たらないようです」に込められた配慮

(35:57) エンディング

◆ゲスト

磯野真穂( いその・まほ)

長野県安曇野市出身。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科を卒業後、トレーナーの資格を取るべく、オレゴン州立大学スポーツ科学部に学士編入するが自然科学のアプローチに違和感を覚え、文化人類学に専攻を変更。早稲田大学文化構想学部助教、国際医療福祉大学大学院准教授を経て4年間在野の人類学者として活動。2024年より東京科学大学(前・東京工業大学)リベラルアーツ研究教育院教授。

単著に『なぜふつうに食べられないのか―拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『他者と生きる―リスク・病い・死をめぐる人類学』(集英社新書)、『コロナ禍と出会い直す―不要不急の人類学ノート』(柏書房、第33回山本七平賞受賞)、『社会が壊れるその前にーメアリ・ダグラスの人類学』(新潮選書)、共著に『急に具合が悪くなる』(宮野真生子との共著、2026年濱口竜介監督により映画化)がある。

◆「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」とは?

週の真ん中にある水曜日は、1週間の折り返し地点。スウェーデンなどの北欧諸国では、この水曜日の夜を「小さな土曜日(Little Saturday)」と呼び、好きなことをしながらリラックスして過ごしているそうです。この北欧の習慣からインスピレーションを受けて生まれたのが、SmartHRがお送りするPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」です。 水曜日の夜を休日のようにくつろぎながら、「よく働くってなんだろう?」を問いのコンセプトに、個人の働き方はもちろん、組織やチームのあり方、仕事を通じた社会との関わり方に至るまで、これからの“働く”の兆しを筋書きのない対話を通じて探します。

※情報は2026年10月時点のものです

Produce:SmartHR

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▼UDトーク:https://udtalk.jp/

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